文隣堂あつみ薬局

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漢方からみた病気の原因と治療法
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認知症

頭部の器官は、脳、耳、目、鼻、口舌、喉が主なものである。
脳は、大脳・小脳があり記憶に関係する海馬やホルモンを分泌する下垂体などがあるが、脳の実質の病気としては、アルツハイマーや脳血管性認知症などの認知症では、脳室の拡大や脳実質の空洞化が生ずる。

漢方の見方では、認知症を促進する要素は、朝から晩まで働き過ぎ・気配りのしすぎ・不安感が強すぎる・家人が本人をどなりつける・食事をせずにお酒ばかり飲んでいる・認知症にならないか心配して夢中になって計算ドリルを行う・礼儀正しすぎる・形式にこだわる・軽い運動が不足している・適度な刺激がない・しゃべりすぎる人もあぶない・・など

結局は、脳みその酷使が、脳細胞をやせ衰えさせた結果、認知症が生ずるものです。

腎虚

認知症にならないかと恐怖にかられること自体、「腎虚は、恐怖をもたらす」「腎虚は生命力の低下である」の漢方の病理から、逆に、「恐怖や心配性は腎虚を導く」、そして、認知症を招きやすくなります。

大人(たいじん)に育てたいなら、子供を、脅かしてはいけません。
そのかわり、いたずら坊主になり、危ないことを次々をやらかします。
「恐怖や驚愕は、腎虚をもたらす」の漢方の病理観から、子供を脅かしたり、ホラー映画をみさせたりすると、腎が未発達なので腎虚になりやすく、ちょっとした音にも、森羅万象を怖がるようになります。

子供は、腎が未発達であり、高齢者は腎が衰退しつつあり、ともに同じ様な腎虚の症状を示します。
腎虚の子供は怖がりで、見知らぬ人が来ると、母親の首ったまに抱きついて離れず、腎虚の高齢者は、ビックリするとアワワワと、腰が抜けます。

高齢者の腎虚症状は、心配性をもたらし、何度も孫の行方や帰宅やいらぬことを心配します。
子供や高齢者でなくても、腎虚の人は、心配性を示し、ちょっとしたことに強くこだわり、怒り、不安を強くおぼえ、心配を訴えます。

悪いことはそんなにおこることはないのだ、という心情になれないために、絶えずさまざまな心配や不安を自ら生み出し、それを訴えます。
それが、高じるとノイローゼや不眠となるのです。

うつ病の最初の症状は、不眠です。
秋田のなまはげなどは、子供に恐怖を与えて、危険なところに近づかないように、親のおどしがきくように、多少の腎虚に導く行為です。

それによって、親が川に近づいてはいけない!~するとあぶない!ということに、恐怖をおぼえさせ、成長期の事故死を防ぐ効果があると感じます。
しかし、それがこうじると、親の言うことに逆らえない、学校の規則にしばられ、自分の規範や価値観にしばられた、がんじがらめの人間になりやすいものです。

下垂体とホルモンの異常

話を認知症に戻すと・・・
下垂体は前葉・中葉・後葉などは、それぞれ分泌されるホルモンがことなっており、さまざまな生理をつかさどっており、その異常は、病気の原因になっている。

主な病気は、性腺刺激ホルモンや成長ホルモン、抗利尿ホルモンなどの分泌異常が、前立腺肥大や低身長症や巨人症、尿がたくさんつくられる尿崩症などを生じている。

耳の病気

耳は、中耳炎や難聴や耳鳴りが一般的な症状だが、中耳炎は小児に多く、耳管が短いために口腔内の雑菌が耳に入りやすく夕方や夜に悪化しやすく、子供は痛がって泣いて母親はとても困る病気である。

中耳炎が慢性になると真珠腫ができやすく、根治手術後も、体質から耳垂れなどの不調がいつまでも続くともある。

目の病気

目は、40歳以降は、ストレスで緑内障になりやすく視野が狭くなる病気で、手元のナイフや箸に気づかなくなったりして分かるが、大抵は頭痛や眼痛が初発症状として伴う。

年をとれば多少なりとも白内障になり、角膜が混濁してくるために、眼内レンズを挿入して視力が改善する高齢が多い。

80歳くらいになると、視野の2~3割は欠けるといわれる。

目の構造は、微細で複雑であり、もっとも研究の遅れている分野だが、緑内障の点眼薬が相次いで開発されている。
その他、網膜剥離も手術方法が進歩し、細いパイプを網膜剥離している部分に差し込み手術している。

糖尿病性の失明は、高血糖のためにやぶれやすい毛細血管が網膜に増殖し、それがやぶれて出血すると炎症を起こし大きな出血や繰り返す出血のために失明するので、もろい増殖血管が破れる前にレーザー光線でスポット的に30~50発で破れやすい血管を2~3度焼いて事前に出血を予防する必要がある。

鼻の病気

鼻は、蓄膿症や杉花粉症などの鼻アレルギー症があり、鼻の構造上、上顎洞、蝶形骨洞、篩骨洞などが、鼻の奥に、広がっているが、そこに膿がたまるのが蓄膿症。

口・喉の病気

口は、口内炎や歯肉炎、歯槽膿漏や舌炎、舌痛症、舌がんなどが生ずる。
喉はアデノイドや慢性扁桃腺が生ずる。
高齢者では、唾液や食物の誤嚥性の肺炎などが死亡の原因となりやすく寝る前のイソジンガーグルでのうがいが有効だという。

また耳下腺炎(おたふく・ムンプス)からは、ひどい場合は睾丸炎を生じやすく、昔から男性の不妊症になると言われているが実際はその確率は低い。

胴体部の病気

胴体部では、いわゆる五臓六腑があつまるところで、上から肺臓、食道、胃、十二指腸、小腸、虫垂、大腸、直腸部、肛門、膵臓、肝臓、甲状腺、副甲状腺、腎臓、副腎皮質、膀胱、前立腺、乳房、などがある。

肺臓は、肺がんが近年増えていて、大腸がんも増えている。
昔は、胃がんが圧倒的に多かった。
食道がんや肝硬変による食道静脈瘤の破裂、胃がんや胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、十二指腸潰瘍、虫垂炎、十二指腸や大腸の憩室炎、胆石や尿道結石の発作、大腸がんによる人工肛門の造設による排便補助や胃がんに対して胃婁を通して直接栄養を胃に注入したりしている。

胃炎や胃潰瘍に対しては、次々に胃薬が開発されているが、薬をやめると再発する場合が多い。
原因はほとんどがストレス性であり、夜、満腹になるまで食べた後にすぐに横になったり、胃炎からの胸焼けを繰り返すと、噴門部の弁が機能しなくなり逆流性食道炎になりやすい。

漢方では、食後は横になってはいけない、庭を散歩しなさいと養生訓では述べています。膵臓は、ランゲルハンス島のベータ細胞からはインスリンが分泌され、それが減少した糖尿病が増えている。

膵臓のアルファ細胞からはグルカゴンが分泌され、低血糖時には血糖値を上げる作用の一端も担っている。

糖尿病は、動脈硬化の原因となり、あらゆる生活習慣病の元になりうる。
動脈硬化を10年早めるといわれているので、寿命も10年短くなるのだが、亡くなる前に、失明したり神経痛を生じたり、夜中に口渇が生じたり、何度も小水に行ったり、話している途中で舌がはりついてしゃべれなくなったり、足が化膿して切断の憂き目をみたりします。

糖尿病を悪化放置しておくと動脈硬化から心臓病や脳卒中、腎透析などになりやすく、ねたきり患者を予防するためには、高血圧・高脂血症・肥満・糖尿病を予防することが、最も重要だとされている。

甲状腺と副甲状腺

甲状腺は、体の代謝のスピードをコントロールしており、甲状腺機能亢進症は昔はバセドウ病といっていたが、動悸・発汗・下痢・イライラして喧嘩っぱやくなり、手がふるえたり、眼球が突出したりするようになる。
どうも喧嘩早くなり、職場でもおかしい?と思っていたら、甲状腺機能亢進症だということがある。

副甲状腺は、骨の代謝に関係しており、機能亢進では骨からカルシウムがとけだし、骨粗しょう症や骨軟化症になるが、血液中のパラサイロイドホルモンやカルシウム値も高くなる。腎臓も骨の代謝に関係していて、ビタミンDを活性型のビタミンD2やD3に変換する働きがあるので、腎臓の機能低下で透析を受けている患者は、昔は、自然に肋骨が折れたりしたが、今は、活性型のビタミンD3を服用するので骨折はほとんど予防されている。

腎臓と膀胱

腎臓は、血液中から老廃物を排泄するだけでなく、さまざまなイオンの酸・塩基のバランスをとるような働きをしている。

腎臓の機能が落ちると、尿毒症が生じ、食欲不振や嘔気が強くなり、呼気が糞便の臭いを呈したり、血液中の尿酸が排泄されなくなるので、痛風が生じたりするようなるので分かることがある。

通常は、血液中のクレアチニンを測定して、腎臓の機能の低下が分かる。
膀胱は、一般的には冷えたり疲れたり、不潔なセックスで膀胱炎となりやすく、冬や梅雨時などの、急に寒くなったりした時に生じやすい。

小水を我慢したり冷えたりすると、膀胱の回りの血流やリンパ液のながれが、悪くなり、肛門部や陰部の常在細菌である大腸菌によって女性は、膀胱炎にかかりやすくなる。

冷え性の体質の女性は、膀胱炎の治療で無菌となっても膀胱炎症状がとれないことがある。近年、膀胱がんも増えているが、膀胱鏡での手術が増えている。

男女の性器に関しては、出産や性病に関係する。
その構造は複雑で精密であり、そのホルモンの分泌は精神作用やストレスとも関係しているため、更年期障害の原因は多彩である。

妊娠・出産に関して薬剤師の薬に対するアドバイスやチェックは重要であり、胎児の器官形成期での薬物による奇形の発生と妊娠後期の鎮痛剤による悪影響を防ぐように、妊婦を教育する必要がある。

エイズ患者も知らないうちに増えていて、性病に関する、行政による青少年への啓蒙が遅れている。

乳がん

乳がんも近年増加の傾向があり自己検診の必要性が言われているが、乳がんの早期発見に乳房の触診検診は延命効果が否定されてきた。

そのため乳房エックス線撮影機のマンモグラフィーの導入が盛んだが、これも延命効果の是非が交錯している。

西欧型の食生活やストレス社会が乳がんを増やしているので、その予防が大切であり、検診は次善の策にすぎず、漢方的な、適切な予防法を、啓蒙すべきだと思われる。

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